子どもの食事の自己決定と見通し

みなさん、こんにちは。

最初のうちは自己紹介の投稿でもしようかと考えていたのですが、他にも色々と書きたい話題があるので、自己紹介はブログの記事の中で少しずつしていこうかと思います。

さて、我が家には8歳の女の子と6歳の男の子がおりまして、絶賛子育て中でございます。生きているだけで精一杯。教育学や心理学を学んだはずなのに、それを自分の子育てに活かすことはなかなか難しいことだと感じています。

そんな私ですが、子育てをしている中で行なっている工夫や反省などについて、時々みなさんと共有してみたいと思います。今日は食事の話です。

朝ごはん「これじゃない」問題

我が家では朝食に食パンを食べることが多いのですが、子ども達にはそれぞれ好みがあって、その日の気分によってトーストしたりしなかったり、バターやジャムなど好きなものをつけて食べています。毎朝、「今日はトーストする?」「何をつける?」と聞いて対応できれば良いのですが、そんな暇がない時もあります。そういう時は、トーストした食パンにチョコレートをつけておいて、「よし、これなら間違いないだろう」と思って出すのですが、「今日はこれじゃない!」と言われて、バトルになることがしばしばあります。

また、食パンを切らしていて、おにぎりなど別のものを出すときもあります。このような時にも「パンがよかったのに!」と言われてバトルになります。

そこで取り入れたのが下のホワイトボードです。

朝食の注文ボード
  • ホワイトボードに、明日の朝ごはんは「食パン」と書きます。一番左側のマスには子供達の名前が書いてあります。
  • 真ん中の「○」「×」は焼くか、焼かないか、です。子ども達がそれぞれ自分で記入します。
  • 右側のマスに、パンにつけるものを書きます。
  • 他に朝ごはんに出す予定のものがあれば、その下に書きます。食べる場合は○をつけてもらいます。(この日はヨーグルトと書いてありますが、卵焼き、りんごなど。)

最初は、私が前の晩にホワイトボードに書いて子ども達の注文をとっていたのですが、そのうちホワイトボードに何か書いておけば、子ども達が自分で注文を記入するようになりました。1週間も経てば、この写真のように子ども達自身がメニューを書いてくれるようになりました。(子どもって黒板やホワイトボードに書くの好きですよね。)

また、食パンがない時には、「明日はパンがないからおにぎりにするね。ホワイトボードに”おにぎり”って書いてくれない?」と頼むと、喜んで書いてくれます。さらに、「おにぎりの具は何があるの?」と確認してくれたり、「明日は塩むすびがいいから、”しお”って書いておくね」などと言って、朝ごはんのメニューを書いてくれます。

このホワイトボードを取り入れて良かったことは、以下の通りです。

  • 朝、「これじゃない!」と言われなくなった。
  • 子ども達がスムーズに朝食を食べ始めるようになった。
  • せっかく出したものを食べてくれない、ということがなくなった。(食べたくない人は○をつけていないので、こちらの心構えもできて腹が立たない。)
  • イレギュラーなものを出してもトラブルにならなくなった。

このホワイトボードを取り入れてから1ヶ月ほど経ったら、毎日ボードに書かなくても朝食のトラブルは起きなくなってきました。ただ出されたものを食べなければならないのではなく、自分で決めたものを食べることができる、自分の意思を反映してもらえるという安心感が生まれたようです。

「今日の夕飯なに?」問題

これは子どもにはまったく非がないのですが、「今日の夕飯なに?」と聞かれると無性にイライラする、という問題です。(周囲に「そうそう、わかる〜!」という人がいたので、同じような民が一定数いるのではないかと信じています。)

私は料理は嫌いではないのですが、献立を考えることに苦痛を感じています。毎日、朝から「今日の夕飯どうしよう・・・」と悩んでいるので聞かれるとイラッとしてしまうのではないかと思います。「宿題やったの?」→「今やろうと思ってたのに!」と同じ構造ではないかと思います。

そこで、夕飯のメニューも聞かれる前にホワイトボードで発表することにしました。

夕飯のメニュー(ずいぶん質素ですね。。)

すると、「今日の夕飯なに?」と聞かれなくなりました。もし聞かれたら、「ホワイトボードを見て」と答えれば良いのです。子ども達が帰ってくるまでにメニューを決めていない時は、夕飯の支度をしながら「今日の夕飯は〇〇って書いといて!」と、こっちから言えば済みます。

子どもにとって、食事は基本的に出されたものを食べるしかないんですよね。選択の余地がほとんどないのです。だから、少なくとも見通しがあると心構えができるのだと思います。

最初は自分のためだった

これらの工夫は、実は子どものためというよりも、むしろ私自身がイライラしなくて済むように考えたものでした。トラブルを回避して、少しでも私自身の平和な時間を確保できると良いなと思ったのです。

ホワイトボードの良いところは、「記録が残る」「見える」というところだと思います。これは、子どもにとっても自分の選択を確認するために有効なのだと思います。
口頭のやり取りで発生する、
(子ども)「やっぱり〇〇にする」
(私)  「えー!さっき〇〇って言ったじゃない!」
というやり取りも減らすことができます。

自分のために始めた工夫ですが、試してみると、食事に関しては子どもの自己決定が蔑ろにされがちなのだということに気づきました。大人は、「今日は胃がもたれているからお茶漬けにしよう」とか、「今日は中華の気分」など、自分で何を食べるか(または食べないか)決められますが、小さな子どもにはなかなかそんなことできませんよね。「文句言わずに食べてくれ」という気持ちも山々ですが、子どもの気持ちに寄り添うと、できる範囲で自己決定できること、そして見通しを持つことも大切なのだと思います。

子どもとの生活は常に時間に追われ、大人の思い通りにいかないことの連続です。大人にとっては都合の悪いトラブルが起こったとしても、裏を返せばそこには子どもの何らかの主張があるということです。全部には応えられないし、全てを子どもの主張の通りにする必要もないと思いますが、その主張を一旦聞いてみるという姿勢が子どもを尊重することになるのではないかと思います。思っていることを伝えてくれるのはありがたいですよね。

子どもはどんどん成長するので、少し経てば状況が変わってくるかもしれません。引き続き頑張ってみます!